季節性情動障害(SAD)について、疑問を呈する研究結果がアメリカで報告されたそうです。うつ病には波があるので、冬季に症状が現れたからと言ってそれが季節が原因とは限らないと言う主張のようです。


「冬季うつ」は存在しない? ―季節による差は認められず(2016.2.4掲載)

現在多くのSADの患者さんがいるにも関わらず、こう言った研究結果に至るのかという事については、研究の実施方法や、質問のたずね方が主な原因なのだと研究者は語っています。また、SADの存在は否定しないがごく少数だとも述べています。

これは研究結果のひとつなので必ずしも正しい訳ではないとは言え、個人的には「えーっ?!」て感じです。自分は冬に調子が良くない事が多いので、医師にも季節性ですねと言われているのでなおさらです。

精神疾患に限らず、例えばダイエットなんかにしても「これは効果がある!」とニュースなどで伝わって大流行したとしても、数年すると「それは間違い」だと、まったく真逆の研究結果が健康番組などで伝えられたりするのと同じ感じもします。



日照時間は関係ないの?

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しかしもし季節の影響は無いとすると、日照時間だの光療法なんていうのはどうなってしまうのでしょうか?

季節性情動障害の定説は日照時間が原因だと言われています。
冬期うつの発症率はフィンランド人が10%、日本人は1〜3%程度なのだとか。日光曝露量の関係はないとする研究結果からすると、なぜフィンランド人の冬季うつがこんなに多いのか不思議な気がします。日本では病名があまり浸透していないので、もしかしたら診断される人自体が少ないのでしょうか。


光療法は効果あり

それなら光療法についてはどうなのだろうと思って調べていたら、季節性でないうつ病の人にも光療法が効くという研究結果がカナダの大学で発表されていることが分かりました。

季節性うつに効くとされる『光療法』が普通のうつ病にも効くことが判明

冬になると気分が塞ぐ『季節性うつ』の治療法として知られる『光療法』が通常のうつ病にも効果があることがブリティッシュコロンビア大学の研究により明らかになった。


これによると、光療法を受けた大うつ病の患者さんのうち、60%がうつ的な気分から通常の気分へと回復したそうなのです。原因は分からないけれど、光を浴びることで体内時計がリセットされるから、もしくはセレトニン不足が解消されるからではないかとのことでした。季節性の人とそうでない鬱の人が同じように光療法が有効だとすると、季節の変化は関係ないとする冒頭の研究結果は一理あるとも言えるかも知れません。
それにしても60%というのはとても大きい数字ですよね。大うつ病の人はぜひ光療法を試してみる価値があると思います。

双極性障害ではどうなのか

もし季節性に関係なく光療法が効くのなら、社会リズム、特に睡眠のリズムを整えることが大事とされる双極性障害の人も、体内時計をリセットさせるために光療法は効果あり、という考えでいいのだろうか?と思って調べてみたところ、日本うつ病学会治療ガイドライン の双極性障害の治療の中で「季節性の特徴を伴う場合には、高照度光療法の導入」と書かれてありました。
が、それに加え「高照度光療法では、躁転が生じた事例も報告されているため、症状の観察に注意が必要である」とも書かれており、双極性障害の人の場合は、なんでもかんでも光をあてれば良いというものではないのだということが分かりました。
 

momocoの感想

冒頭の研究である、日照時間が関係するという季節性のうつが存在するかどうかについては海外で意見が分かれているようですが、脳の疾患はまだまだ分からないことが多いので、さらに研究を続けて欲しいと思います。
冬季うつ病にも大うつ病にも「光療法」が効果があるというのはうれしい研究結果ですよね。太陽という自然の偉力は本当に素晴らしいです。

冬季にうつ状態になるような人は、冬は布団から出るのも外に出るのも辛いものなので、以前「季節性情動障害とは」という記事でも紹介したように太陽の光にあたらずとも部屋の中で気軽に光療法が行える、ライトボックスを使用するのが一番楽かなあと思います。


こんな感じの物です↓ 目覚まし時計としても使えるようですね。他にも探すといろいろあります。

by カエレバ



季節性情動障害についてはこちらをご覧下さい。