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ネットや本などを見る限り、双極性障害の人の旅行に関することを調べてみると、不安を煽られるような情報が溢れていています。

それでもいつか海外旅行に行ってみたいという夢を持っておられる方も少なくないと思います。

そんな方達のために、双極性障害を持つバックパッカーの私が海外旅行に行く際、どんな準備をしているかまとめてみました。




1. まずはあきらめない

私はとにかくあきらめの悪い人間です。

うつ状態が続いている時は、苦しくて旅行なんて言っている場合ではないのですが、そんな時でさえ、次に回復したらどの国へどういうルートで行こうかなどと常に旅のことを考えています。

ツアーならともかく双極性障害の人が海外を放浪するまでには、主治医や家族の同意やらなんやらとたくさんの壁を越えなくてはなりません。

しかしどんなに時間がかかっても、まずはあきらめないこと、これが一番大事です。



2. タイミングを見計らう

寝たきり状態から復活したばかりでいきなり海外というのは、体もついていかないし、なにより躁転の前触れの可能性もあります。

双極性障害の人にとっては一番苦手な事かも知れませんが、とにかく冷静に出発できるタイミングを見計らうことが何を置いても重要な事だと思います。



3. 近距離の旅行で慣らす

一泊か二泊程度の国内旅行で体を慣らしてみる。
国内線で飛行機に乗る旅をしてみるのも良いですね。
降り立った時に気温差がある所へ行くのも良い経験になると思います。



4. 具体的な計画を立ててみる

バックパックスタイルかツアー、一人で行くか家族や友人と行くか、短期で行くか長期で行くか、それぞれ大きな違いがあるので、まずは自分が誰とどんなスタイルで旅をするのか、はっきりさせるといいですね。


5. リスクを出来るだけ回避する

睡眠リズムを狂わせる夜間の移動は想像以上に体力を消耗します。出来る限り夜行列車、夜行バスでの移動は避けてください。

それと夜間移動の後の清潔感のない安宿での宿泊は、疲れた身体をさらに疲労させるので避けるべきです。

また家族や身近な人とは1日1回必ず連絡を取り合いましょう。
出来ればメールではなくLINEやスカイプなどのビデオ通話が望ましいです。



6. 医師との連携

とにもかくにも許可を得ること。旅を実現させるには、主治医を説得出来るかどうかにかかっています。

主治医を説得出来れば、家族の説得が格段に楽になります。間違っても一人だけの判断で旅立ってはいけません。

それと主治医と直接連絡が取ることができる連絡先を控えること。
私の場合は長期の旅なので、定期的にメールで体調を報告したり薬の調整など指示をもらう事もありました。



7. 薬を多めに調達

処方薬の持参は双極性障害の人にとって最重要項目です。
旅行は海外に限らず、必ず予定日に帰れる保証はありません。

私は特別な事情で予定より1週間帰国が遅れた経験があります。
必ず多めに持参しましょう。

また、向精神薬が持ち込めない国もあるので、チェックしてください。



8. 予算を多く見積もる

前述のように、予定が崩れることはよくある事です。
ぎりぎりの予算で予定が狂って日本に帰れない事があっては困るので、予算は多めに見積もりましょう。



9. 日程に余裕を持たせる

無理をしない。
欲張らない。

機内ではほとんど眠れないのに等しいですし、時差は思っている以上に体調に響きます。疲労感を出来るだけ抑えることは大切なことです。

短期なら、滞在都市は1カ所か2カ所に決めておく。
せっかくだからあそこにも行ってあれも食べたい、これも買いたい気持ちはよく分かりますが、帰国後に疲れきってしまうのはリスクがあるのでそこは我慢です。



10. 旅行保険には加入する

持病の悪化では保険金は支払われないのですが、それ以外にも事故や病気などのトラブルに対応してもらえるサービスがあるので入っておくに越した事はありません。

3ヶ月の旅行保険の付帯付きクレジットカードも便利だと思います。

旅先で会う旅人さんはなぜか楽天カードを持っている人が多いです。若い人でも入りやすいからなのでしょうね。ポイント貯まるし。


11. 計画通りにはいかないもの

旅行は思い通りにならない事の方が多いものです。
「絶対に計画を遂行しよう!」などと頑固にならないことです。
無理だなと思ったら、残念ですが潔くあきらめましょうね。



12. 短期ではなく長期を勧める理由

時差は思っているより体に堪えるので、もし可能なら到着してから体が慣れるまで1〜2日は何もせず、近くをふらふらする程度にしておくと、その後の体の調子が断然違います。

健康な人でも1週間に1都市、または2都市が理想と言われています。

それに短期のツアーは朝から夜までプラン満載でとても疲れます。
もしも時間的に余裕が持てそうなら、せめて1週間は欲しいところです。



旅に出よう

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たとえ双極性障害を抱えていたとしても、海外に行く権利くらいはあります。

双極性障害だから一生日本から出られないなんて思うのは極端ですし、そんなの悲し過ぎます。

海外旅行に限らず好きなことを続けるということは、治療へのモチベーションを高く維持することにもつながります。

確かに準備は健康な人より大変かも知れませんが、その向こうにある見た事のない景色に出会えば、そんな苦労も吹っ飛んでしまうことでしょう。

Have a nice trip : )