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双極性障害に関わらず、精神疾患の発症原因のひとつに「幼少期の体験」というのがあるそうです。

身体的、性的、ネグレクトなどに加え、親との死別、離別なども大きな要因になるといいます。

特に母親との関係は重要なようで、幼少期に十分なスキンシップを受けられないばかりか、母親の自殺による喪失体験を持つ子供のうつ病発症率は極めて高いのだそうです。

そういった人々の苦しみは計り知れません。そういう人はきっと人前では何もないような顔をしていながら、心の中では七転八倒しているはずです。

そんなことを考えると、本当に胸が痛くなります。想像するだけで涙が出てしまいます。



私だけではないけれど

そういう私も上に書いた人達にはとてもかないませんが、少なからぬ傷はあります。

8才頃に読んだ少女漫画で、少女がある日市役所に戸籍謄本を取りに行ったら、自分が養女であると知りショックを受けるという場面を見て、「私の親も本当の親じゃなかったらどんなに良いだろう。」と本気で思ったのを思い出します。

確かに幼少期の傷というのは、えぐられた跡のように大きく心に残ります。

そんな風に傷跡にはなりつつも、大人になってそれらの体験が日々の忙しさに隠れて、いつの間にか遠い記憶のようになった頃にふと思ったことがありました。



73億人中のたったの2人

「自分が嫌われたのは、親というたった1人か2人、祖父母も含めれば3〜4人はいたかも知れないけれど、世界人口の73億人から見たらたったのそれだけの人数にしかに過ぎない。」

それは自分の親から受けたものだから、確かにとてもショックではあるのだけれど、たったそれだけの人数に冷たくされたからといって、あとの73億2116万人の人に嫌われた訳ではないし、そんなのに比べたらどうってことない人数です。

だから「自分が悪い子だから虐待された訳ではないんだ」、と無理矢理思ったらなんだか気持ちが楽になりました。


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新しい自分の家族を作ろう

もしあなたが家族に恵まれないで育ったのなら、大人になって自分の家族を作ればいいのではないでしょうか。

親にされたことと同じことを子供にしてしまうのではないかと、生む前から悩むくらい悲観する暇があるのなら、大切な家族を守るために出来ることを片っ端からすればいいのだと思います。やっとのことで手に入れた大切な家族なのですから。

そしてもしそれで何かうまく行かないことがあったとしても、それは全部病気のせいにしてしまいましょう、決して自分が至らなかったせいではないんだと。

「自分の病気がこんなことしてしまってごめんね」と病気に謝らせれば良いと思うし、それは実際本当のことなのですから。

まずは大切な家族のために努力した自分を一番に守ってあげましょう。だって自分の親は自分を守ってはくれないのだから、残念だけれど自分のことは自分で守るしかないですもの。

それに、1つや2つうまくいかない位で「やっぱり自分はだめなんだ」なんて思ってたら、世の中の家族はみんな崩壊してしまいます。いつも仲良し家族なんてこの世に存在しません。



しょうがないから許してやろう

親を恨む気持ちとは、一生続くものらしいです。70才になっても80才になっても、親が死んでからも、母親や父親への怒りは収まらないのだそうです。

一生恨み続けるなんて考えるだけで恐ろしいです。気が遠くなりますよね。

それじゃあ私の母親の生い立ちはどんなだったんだろう。そう思って少ない情報をかき集めて考えてみた事がありました。

そうしたら、彼女は私とは時代も環境も違うけれど、彼女自身も同じような経験をして来たんだってことに気付いたんです。

子供を愛したくても、愛し方が分からなかったのだろう。そう思ったら、「あいつムカつくけどかわいそうだから許してやろう」という気持ちになりました。

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監視し続けるのは面倒くさい

何かの本に書いてあった事なのですが、親を恨み続けることは一生親を監視し続ける事になるのだそうです。それは苦しい作業です。

でも何か理由をつけて許してあげることが出来たら、親を一生監視し続ける作業からは離れることが出来ます。

私自身もまだ時々古傷が疼くことはあるけれど、それは遠い記憶の中にある自分を含めた人々の昔話だと、少しだけ客観的に見られるようにはなったように思います。

人間なので、完全に自分の中から記憶が姿を消すことはありませんが、自分なりに消化出来たのだとは思っています。



幸せになって欲しいです

幼少期の体験というのは、誰もが乗り越えられるような簡単なものではないことは確かです。

命からがら逃げてきたような大変な経験をされた方が、数回カウンセリングを受けた程度で簡単に復活出来るとはとても言い難いです。

でもどこかでそういった連鎖を断ち切ってあげなければ、親やそのまた上の親から引き継いだ忌まわしい出来事が、今度は子供、孫へと引き継がれていくばかりです。

だから結婚はしないし子供は作らないのなんていうのは、悲し過ぎるにも程があります。

確かに自らが幸せな人生を送ることが出来るようにと、それを自分一人で克服しようとするのは困難です。

しかしそこを抜け出す出口をどんな手段を使ってでも見つけ出して欲しいですし、そこへ導く誰かや何かが訪れることを切に切に願っています。


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あきらめなければ夢は叶う

今日の話とは関係ないのですが、私の好きな映画のひとつにスラムドッグ$ミリオネア というのがあります。有名な映画なので、観た人の方が多いかも知れません。

なぜその映画が好きかというと、それはそこに出てくる主人公と一人の女の子が、小さな時に自分では選ぶことの出来なかった悲しい境遇を乗り越えて、自分達の人生を自分達の手で掴み取るという、そのストーリーに大変共感したからです。

私は「あきらめなければ夢は叶う」という言葉が好きです。そしてこの映画はまさしくその言葉がテーマと言える作品です。




映画のストーリーや詳細はこちらスラムドッグ$ミリオネア



さいごに

私達も、確かに生まれた時には自分の境遇を選べなかったかも知れませんが、今はもう大人でその時の自分ではないはずです。大人には、自分の生き方を自分で選べる自由があります。

だから子供の頃のかわいそうな自分のことは大切にしつつも、子供の頃になりたかった自分にせっかくですからなってしまいましょう。

前にも書いたかもしれませんが、病気だから不幸にならなければいけない法律なんてないのですから。

If you wanna be happy, BE!(幸せになりたいなら、なっちゃえ!)