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信頼関係を築くというのは、一朝一夕にはいかないものです。

信頼関係の築き方がよく分からなくて、人との関係がうまくいかないと悩む方も多くおられるかも知れません。

信頼関係を築くまでには、ある程度の時間が必要です。

私は以前、信頼関係の築き方を仕事を通して学んだ事がありました。
その事があって今の自分がいると言っても過言ではありません。

そうは言っても、すべての人と信頼関係を結べている訳ではありません。出来ない事の方が多いです。人なんてそんなものです。このブログが克服系ブログではない事が、それを証明しています。



仕事で学んだ信頼関係を作るコミュニケーション。

今はすっかり患者さんの側になっているので、まったく仕事のことは覚えていないのですが、私が実際に、仕事上で患者さんとの信頼関係をどんな風に築いて行ったかを思い返してみました。遠い記憶なので思い出す事がすでに困難にはなっているのですが、取りあえず羅列してみます。



1. 相手の目線と同じ位置に自分を合わせる。

立場上、こちらが立っていて相手側がベッドに横たわっている方が多いものですから、まずは同じ目線の位置まで自分が腰を下ろし合わせます。

これは普段の生活に例えれば、相手が座っているなら自分も同じ位置になるように座って、目線を同じ高さにする事で、お互いが対等の位置で話をする準備を整えることが出来ます。



2. 相手の話を聞く。

これは、ただ相手の話を耳に入れるのではなく、相手の方に身体を向けてじっくりと聞き入るように「聞いていますよ」という姿勢を見せる事です。「傾聴」の初段階ともいえます。



3. 相手の言葉を繰り返す。

「聞いてくれている」という安心感をもってもらう為には、まず相手が話す言葉の中で、相手があなたに一番分かって欲しいと思っている言葉を察知して、それを伝え返してあげることが大事です。

そうすることによって、理解してくれているんだなと相手は感じてくれるようになります。

相手「私は◯◯だと思っています」
自分「◯◯だと思っているのですね」

これは「バックトラッキング」と呼ばれる手法で、まずは自分の方から相手を受容する事で、相手の心がほぐれていくというものです。



4. 質問の仕方を工夫する。

相手への質問の仕方は、主に2つあります。

「クローズドクエスチョン」「オープンクエスチョン」です。

◎クローズドクエスチョン◎
これは相手に「Yes」「No」の二者択一の答えを導きたい時に使う手法です。
「◯◯さんて犬派?」「ううん、猫派」のような感じで、即答しやすい質問法といえます。初対面の人との最初の会話などにまず使うと良い手法です。

◎オープンクエスチョン◎
これは、相手に答えの幅を広く持たせるのに役立ちます。
「誰が?」「どこで?」「いつ?」「何を?」「なぜ?」「どんな風に?」「どのくらい?」
という風に「5W2H」を使って質問することで、相手が自由に答えを選ぶことができ、コミュニケーションを豊かにする意味で大変効果的な手法です。

例えば患者さんの体調を聞く時に、クローズドクエスチョンでは「頭は痛みますか?」と二者択一の答えを導こうとするのに対し、オープンクエスチョンでは「頭はどんな風に痛みますか?」と患者さん側に具体的な症状を話してもらえるよう促す質問をします。

そうすることによって、患者さん側はよく聞いてもらえたという満足感を得られ、従事者側は具体的な情報を得ることが出来るため、お互いにとってプラスとなると共に信頼関係を深めるというメリットがあります。

こうして、臨機応変に質問方法を変えることにより、会話が広がり円滑な人間関係を築くことが出来るため、信頼感もアップするという結果に繋がります。



5. 相手に状況に合わせて話をする。

相手に会話を合わせるというのは、相手が知っている言葉や情報に合わせる、お互いの共有する知識を用いる、相手の話すスピード、声の大きさやトーン、その時の気分や感情に合わせることをいいます。

そうすることによって、「ミスコミュニケーション」と呼ばれるコミュニケーションの不一致を回避し、信頼関係を結ぶことが出来ます。

またコミュニケーションというのは、会話だけを指すものではありません。言葉を交わさなくても、相手の感情を察し、ただ側に寄り添うということも信頼関係を結ぶ為の大切なコミュニケーションだといえます。


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なぜ信頼関係が大切なのだろう。

信頼関係は、家族や生活、仕事、恋愛など、人生の様々な場面で大切な核となるものです。その関係は最初から当たり前に存在するものでは決してありません。ひとつひとつ築いていくものです。

ですから時間がかかるのは当たり前です。

しかしそうやって時間をかけて育った信頼関係は、様々な経過を省いた見せかけの信頼関係よりも、ずっと強くしっかりと根を張り、さらに強靭なものとなっていくに違いありません。

なぜ信頼関係が大切なのかという問いの答えは、多分みなさんのそれぞれの心の中に、もうすでに見つかっているのではないかと思います。