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精神疾患は「ネガティブな性格」だからという理由で発症するものではありません。

どんなに健康な人でも具合が悪いときには落ち込みます。病気をすれば将来を悲観することだってあるでしょう。



自分のせいで発症したわけではない

双極性障害を患うと自分の過去の仕事のやり方や生き方などを否定しがちです。

しかしどんなに正しい方法で仕事をこなし素晴らしい人生を送っていたとしても、きっと大きなライフイベントなど何かが引き金になって病気は発症していたと思います。

必ずではないですが遺伝の要素もあるからです。だとしたら、たまたま運が悪かっただけです。

自分の考え方が間違っていたから発症した訳ではないのですから、自信をなくす必要はありません。



恐れている言葉

そう考えると「精神疾患の当事者はネガティブな人間」というイメージは偏見だということになります。

実際に双極性障害の患者さんは重いうつ状態の時は別として、お会いしてみると元々の性格は明るい方が多いようにも感じます。

「元気そうに見えるけど本当に病気なの?甘えてるだけなんじゃないの?」

私達が恐れていることは、まさしくこの言葉だと思うのです。



本当の自分は本人にも分からない

具合の悪さを訴えるには弱さやネガティブな言葉で訴える方が、周囲の人達に理解してもらいやすいので、そういった表情や言葉で表現をするのは健康な人でも同じことです。

そんな健康で一般的な人に合わせなければならないから、双極性障害の人達は悩み続けるわけです。

本人の性格や人格の部分に大きく影響を与えるのが、この病気の最も恐ろしいところです。

本人でさえ、本当の自分はどれなのかが分からなくなります。

病相が現れた時の自分の考えや行動が、本当の自分が行っているものではないことが分かった時のショックは大きいです。

そして自分で自分のことがまったく信じられなくなってしまうのです。

本人でさえ分からなくなっている本当の自分のことを、周囲の人が分かるわけがありません。

「あれがあの人の本当の正体なんだろう」と思う人達だっていると思います。



病気になれば誰だって落ち込む

そういった一般的な常識には当てはまらない病気の症状を、何とかして理解して欲しいが故に、自分の本来の明るさやポジティブな気持ちでさえ隠してしまうのかも知れません。

本来なら、周囲が思っている「精神疾患患者はネガティブ」というイメージに合わせて自分がいつもうつ状態みたいな表情をする必要なんてないはずです。

ですがそういった一般には理解しにくい症状のため、誰もが理解しやすいうつ状態の時のイメージに従って伝えるしかないのではないでしょうか。

確かにうつ状態の時の苦しさは例えようもないし、分かってもらいたいのは当たり前です。その部分でさえ理解してもらうのはなかなか難しいことです。

一般の人でも、具合が悪ければどんなに普段は前向きな生き方をしている人だって落ち込むし、将来を悲観します。

それを「ネガティブ」と表現すること自体が間違いなのではないでしょうか。



人間はポジティブな生き物

最初に言った通り、本来の私達は決してネガティブな人間ではないはずです。人間は元々物事をポジティブに考える生き物だからです。

確かにうつ病を発症するリスクの高い性格というのはあります。

俗に言うメランコリー気質の方などがそれに当てはまることが多いと言われていますが、すべての人がそうだとは言っていません。

それに双極性障害の人は、メランコリー気質と言うよりも循環器質の人が多いと言われていますよね。これも必ずと言うわけではありませんが、基本的には明るくおおらかな人が多いのがその証拠です。

ですから決して自分を卑下したりせず、自信を持って自分らしい人生を楽しむことにもっと力を注ぎたいとは思いませんか?

もし1日の生活の中で、病気のことを5割考えているとすれば、楽しいこと、親しい人のこと、わくわくする何かを考える時間は半分に減ってしまいます。

これからの残り少ない人生の中で、苦しいことを考える時間と楽しいことを考える時間、どちらの時間が多い方が自分にとってプラスとなるでしょうか。



言葉は事実となる

もう私達は十分に苦しみを味わって来たはずです。

たとえ今どん底状態にいたとしても、希望を持つということは、とても大切なことだと思います。

わざわざ苦しい気持ちを何度も味わい直す必要なんてないんです。そんなことをしても誰も得しません。

たとえ本心でなくても、心の中で思ったこと、自分の口から発した言葉は、その時点で自分のものになります。

繰り返しつぶやくことで、それがいつの間にか自分の本当の気持ちへと変化して行きます。

本人は気付かなくても、そんな小さなことから自分が変わっていけるんです。



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やがてうつ状態からなんとか抜け出して動けるようになった時、寝たきりで苦しかった時にも心の奥に希望の火種を持ち続けていた人は、ネガティブな言葉を唱えて続けていた人よりも、きっと自分にとってプラスになる行動を取れるはずです。

何度でも言いますが、私達はネガティブな人間だから病気になったのではありません。

少し精神論的な話になってしまいましたが、一人でも多くの人の心のアンテナに引っかかるよう願っています。


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