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うつ状態になると、頭が回らなくなって判断力や決断力がなくなることがあります。2つ選択肢があると、どっちにしたら良いのかと悩み出し、下手をすると何日も決められない事だってあります。



思考力の低下

例えば私は体調が最悪だった時には、交差点を渡るか渡らないかが決められず信号の前で1時間くらい立ち尽くしたことがありました。渡らなければ目的地に行けないのにも関わらずです。

また、疲労感が強くて通院の帰り道にどこかに座りたいと思ったのですが、そのとき何故か座るか座らないかで悩み出してしまい、やっとのことで座ると決めたにも関わらず、今度はどこに座るかで悩み出し、よけいに疲れてしまったことがありました。

うつ状態が酷くなると、思考が完全に停止してしまうんですね。



知人のひと言

調子の悪かったある日、レストランの外の看板に書かれているランチメニューを、A、B、Cから選ぶことが出来なくて店に入れなかったことがありました。

その時のことを知人に相談すると、

「最初からランチはAランチと決めておくんだよ」

とその人は言いました。何を食べるのかではなく、最初からAと決めておけば迷うことがなくなると言うのです。



はじめから決めてしまおう

それはとっても良いアイデアだと思いました。

極端なことを言えば、やるかやらないか、どちらかを決めなければいけないなら、最初からすべて「やる」「やらない」のどちらかに決めておくのです。

「やる」に決めておけば迷わずにやればいいですし「やらない」に決めておけば、何を言われてもやらなければいいのです。

私はさっそくアイデアを応用してみることにしました。



迷う機会を減らす方法(1)

食べるものを決めてしまう。
うつ状態の時に、毎日の食事のメニューを考えるのはとても大変なことです。そもそも何を食べたいなどと考える余裕すらないのが現実です。

私は一週間に食べるメニューを、決めることにしました。
月曜日はお肉を炒める、火曜日は魚を焼く、水曜日は...といった感じです。

材料は同じものを揃えれば良いので買い物で何を買うか迷う時間も減ります。
毎週同じ料理を作っていれば、さすがに手際も良くなるので調理時間も短縮出来ます。

ある時たまたま病院の待合室の中で、お母さん的ナースの方が若い妊婦さんに「食事はなるべく加工品でなく自然の食材をシンプルに焼くだけ、ゆでるだけなどにして、調味料も多く使わずに食べるようにしましょう」と食事指導をしているのが聞こえて来ました。

これも良いアイデアだなと思いました。調理方法を単純化することで、迷う機会も減りますし、何よりシンプルな調理の方が体に良いのですから。



迷う機会を減らす方法(2)

着るものを決めてしまう
スティー・ブジョブス氏は生前、毎日黒のタートルネックにジーンズ、スニーカーというスタイルで生活をしていました。

同じ服を来て仕事をする人は彼だけではありません。アインシュタインやオバマ大統領、FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグなどもそうです。

世界の成功者たちが「毎日同じ服を着る」興味深い理由

あなたは、毎朝着る服を決めるのにどれ程の時間をかけていますか?


彼らにとって、日常の小さな決断は時間の無駄でしかないのです。

これはうつ状態の人にも応用が利きます。

普段着を制服化するのは、おしゃれにこだわりのある人には難しいことかも知れませんが、洋服というのは大量に持っていても実際に着るのは同じものだったりします。

シンプルな生活を送ることも、迷う機会を減らすという面では、うつ状態の人にはメリットが多いと言えると思います。



迷う機会を減らす方法(3)

理由を考えない
それらに加え、もうひとつ私が心がけていることは「理由を考えない」ということです。

例を挙げると、
朝起きるのは「仕事に間に合わないから起きる」でなく、起きるために起きる。

お風呂に入るのは「めんどくさいけど、出掛けなきゃいけないから」でなく、お風呂に入るために入る。

食器を洗うのは「キレイにしなければいけないから」ではなく、食器を洗うために洗う。


少し難易度は上がりますが、調子が悪くてもやらなければならないことは私達の身の回りには意外とたくさんあります。

上記の例のように理由を考えることを止めると「調子が悪いけど、やらなきゃ困るから仕方なくする」という考えから解放されて、面倒くさいことが少しだけ苦ではなくなります。悩む時間が減るからです。


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決断を減らすことはシンプルに暮らすこと

うつ状態の時の思考力、判断力の低下は本人にとってはとても辛いことです。

それでも初めから物事を決めてしまっておけば、生活上で選択しなければならない数が減り、悩み事のひとつふたつは確実に減ります。

復職したばかりで余裕のない人や、家事育児の労働が負担になっている人が決断の数を減らすことが出来れば、複雑化した思考の流れを少しだけでも改善させることが可能なはずです。

私はこれらの方法を、調子が良くなってきた今でも完璧にではありませんが続けています。その方が楽だからです。



これらのことはうつ病の人だけではなく、普段忙しくて時間を節約したい人にもおすすめ出来る方法です。

シンプルに暮らすという意味でもお役に立てることですので、ぜひ一緒に試していただけたらなと思います。