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今回はスタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル氏の著書「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」を元に書かせていただきます。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書


私はこの夏この本と出会い、ストレスへの考え方を学んだことから、不安への向き合い方が大きく変わりました。

運良く(?)この本を読んでいる最中に、出来れば乗り越えたい大きなイベントが私を襲って来ました。

この恐怖から逃げるか向き合うか散々悩んだ挙げ句、不安ながらも勇気を出してチャレンジしてみることにしたのですが、その結果は大変満足するものとなりました。

そんな恩人とも言えるこの本の一部分から、不安と向き合うヒントをご紹介します。



3つのストレス反応

人間は恐怖やストレスを感じた時、主に3つのストレス反応を起こすと言われています。

「闘争・逃走反応」「チャレンジ反応」そして「思いやり・絆反応」です。

今日書かせていただくのは、その中の「チャレンジ反応」についてです。



チャレンジ反応とは

ストレスやプレッシャーの強い状況で「チャレンジ反応」が起きると、サバイバル下に起こる「闘争・逃走反応」と同様に心拍数が上昇し、アドレナリンや気分を高揚させる物質が急増します。

けれど「闘争・逃走反応」のように身の危険を感じた時に起きる反応とは違い、不安を感じても脅威反応は起こらず、逆に集中力ややる気がみなぎります。

チャレンジ反応が起きると、神経系のバランスが回復し、脳が学び成長するのを助けてくれるといいます。



ストレスは私達の大きな味方

ストレス反応はサバイバル下に現れる「闘争・逃走反応」ひとつだけと思われがちですが、実はそうではありません。

また「ストレスは害」という考えも大きく変わり、今では「考え方を変えることによって、ストレスは大きな味方になる」といわれています。

人はプレッシャーを感じた時には、心臓がドキドキして呼吸が速くなり、手に汗をかき頬が紅潮します。

この時人は、必死でこれらの反応を抑えようとリラックスを心がけますが、実はこの反応は、体があなたにプレッシャーを乗り越えるためのエネルギーを与えているものなので、無理に打ち消そうと焦ってはいけません。

緊張というのは脳と体が力を出そうとして、頑張っているしるしです。プレッシャーにうまく対処出来ないしるしではありません。

ですからこれらの反応をリラックスして抑えるのではなく、困難を乗り越えるためのエネルギーと捉え、ドキドキする心臓の音や速くなる呼吸を十分感じながら、今自分がやるべきことに集中すべきなのです。

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ストレス反応は自分で変えられる

恐怖やプレッシャーを感じた時、人は「闘争・逃走反応」が起きやすいと言われますが、ストレス時に起こる反応は自分で変えることが出来るそうです。

脅威反応ではなく、チャレンジ反応を起こすために効果的な方法は自分の個人的な強みを認識すること」だといいます。

それは「自分がチャレンジに向けてどれだけ準備を重ねてきたかを考えたり、過去に同じような問題を乗り越えた経験を思い出したり、自分を支えてくれる人達や自分のために祈ってくれる人達のことをかんがえたりすること」なのだそうです。



もし不安への認識を変えたとしたら

いくつかの不安症状を抱える当事者の私には、大きな恐怖やプレッシャーを感じた時、ストレスの考え方の偏りから「闘争・逃走反応」が強く現れているように思えます。

不安の原因が目の前に現れると、極端に体が震え、呼吸がおかしくなります。その状態にますます怯え、脳は緊急事態だと錯覚し、一刻も早くその場から逃げ出そうとしているように感じます。

けれどもし私達ひとりひとりが、不安やストレスへの認識を変える事が出来たら、いったいどうなるでしょう。

もしストレスによって起こる心拍数の上昇や緊張が、実は力や勇気が湧いている証拠だと考えたとしたら、ストレスが私達が抱えた恐怖を乗り越える手助けをしてくれるかも知れないのです。

スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル氏は述べています。
緊張や不安で落ち着かない気持ちになるのは、あなたの直感が「これは大切なことだ」とささやいているせいです。

自分に問いかけてみましょう。「目標にふさわしい行動を取るために、いまこの瞬間、私は何をすればいいだろう?どんな選択が出来るだろうか?」



不安や恐怖から逃げるのを終わりにしよう

恐怖をうまく避けたとしても、不安からは逃げられません。逆にチャレンジしたからといって、恐怖を克服出来るとも限りません。どちらを選んでも不安が消える事はないと思います。

けれど避けるメリットよりも、チャレンジするメリットの方が明らかに大きいとは思いませんか?

チャレンジをすれば、自分の可能性は確実に広がります。「出来ない」は、「出来る」に変わるチャンスだと私は思うのです。

チャレンジして、たとえ恐怖が消えなかったとしても、チャレンジ出来たという自信は必ず生まれます。挫折感ではなく自信です。それは再度チャレンジする勇気に繋がることでしょう。



挑戦した者勝ち

子供の頃自転車に乗れるようになるまで、たくさん転んで痛かったことや、怖くて水に顔をつけられないところから、プールで25m泳げるようになった時の嬉しさを覚えていますか?

出来ない事が出来るようなるまでに感じた痛みや怖さなんて、出来るようになった喜びとは比べようもない小さなものだと思うのです。

私はまだパニック障害のすべてを乗り越えたわけではありませんし、社交不安障害も深刻な悩みです。

けれど勇気を出してチャレンジした先に広がる大きな世界を、私は少しだけ知っています。

チャレンジする事に、年齢も性別も学歴も何も必要ありません。チャレンジした者勝ちなのです。

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逃げない勇気

ストレスやプレッシャーを回避する事は、たくさんの代償を払うことになります。

ストレスを回避すれば、チャンスを逃し、生きる世界を狭くし、そして自分自身の成長を止めてしまいます。

あらゆる不安障害は「不安と回避の悪循環」を招くといいます。不安の原因を避ければ避けるほど、かえって恐怖感が強まり逆効果です。

逃げないで勇気を出して飛び込んだ、その先の人生を想像してみましょう。それはきっとキラキラとまるで夢のように輝いているに違いありません。

「ストレスに強くなる」というのは、ストレスを避けることではなく、ストレスを経験するなかで自分自身を積極的に変えていくことなのです。
--ケリー・マクゴニガル



★不安やストレスを抱えた方に、是非読んでいただきたい良書です★
スタンフォードのストレスを力に変える教科書