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Photo: undefined by Sue


それはいつも突然現れては、私に言葉を投げかける。

目に見えない、聞こえないその声と

私はすべての思考を集中させながら

知らぬ場所からやってきた

私の知らない触れたこともない使者と、

交信をするハメになる。



時に笑わせ、時に怒らせ、時にそれは私を泣かせる。

そしてまたカーテンを揺らし、目の前からいなくなるのだが

その正体はどこか心の重りにも似て

実はそれは突然現れるのではなく

私がその聞こえない声を予感し

私の方からその重りを引き上げてるに過ぎないと

気付きうなだれ、そして焦がれながらその時を待つ。



それはとても長く苦しい時間ではあるが

重りや鎖を外すために、私の元へと向かっていたはずのその使者は

遠く見えない太陽系の、どこか星の彼方へと去ってしまったようで

私は繋がれたままその場所で、1人重りを引き上げようともがき

SOSを発信しながら、それを探し続けるしかなくなった。



残念ながらその使者は、星の彼方から海の底までの道標を失い

過去の出来事さえも忘れてしまった。

私の部屋のカーテンはといえば

揺れることを頑に拒み

「戻ってなんか来るものか」と

私に向かって毒を吐く。



この曲と共に贈ります。「Remember Forever」Didier Merah