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直接本人には言えないけれど、他の誰かになら割と簡単に話せてしまうことがある。

私の場合それは「感謝の言葉」であることが多い。

本来なら感謝の気持ちは本人に真っ先に伝えるべきで、第三者にうわさ話のように話すべきではないというのは頭では分かっている。がしかし、分かっていてもなかなか実行することが出来ない。

なぜならそれは単純に「恥ずかしくて照れるから」だ。


その事で、未だに時が止まったままもやもやしている出来事がある。

いや、出来事自体はもうほとんど忘れたに等しい。もやもやしている原因は、「感謝の言葉」を伝えるべきタイミングに伝えるのを怠ってしまったことにある。


「信じてくれてありがとう」


嫌々だったのはよく分かっている。私の方だって未だに思い出すとイライラしてしまう。

それでも一時でも信じてくれたという事実は、私にとって大きな意味があったのは確かだった。

その意味は誰にも話すことはないにせよ、感謝の気持ちはきちんと本人に伝えるべきだった。たとえ私の性格がそれを拒否したとしても。

たいしたことではない物事に対しては「ありがとう」を多用しているクセに、大事な時になると固まってしまって簡単に口から出て来なくなる。

それはきっと「ありがとう」という言葉は、私にとって「好きだよ」の言葉の意味に近いからなのだろう。男女を問わず告白するみたいで恥ずかしいから、なかなか言えないのだろう。




1年以上も前の出来事をふと思い出して。